問題作成者の意図と、問題作成の仕方が手に取るようにわかるようになる方法
行政書士試験の勉強に限らず、すべての試験の類は過去に出題された問題(過去問)が特に重要です。過去問を解くことで出題傾向やその試験科目での重要分野がわかります。
みなさん、問題を作成してください
いきなりすいません。「受験者だから問題を解く側だ!」と思われる方がいらっしゃると思います。
でも、すこし考えてみてください。問題を作成する人も人間なんです。問題の作成を依頼されたらあなたはどうしますか。白紙の紙にいきなり問題を作りますか?
つくりませんよね。というよりか、作れませんよね。行政書士試験問題を作成する人も同じです。白紙の紙にいきなり問題を作成することはしません。できるかもしれませんが必ず過去問を検討しているはずです。
問題の作成は解答するより難しい
なぜなら、資格試験の問題は一定程度の合格者を出さなければいけませんので、あまりにも難しすぎてしまえば合格者が減少してしまいます。また逆に試験問題をあまりにも易しく作成してしまうと、合格者が増加してしまいます。平成19年度からの行政書士試験合格者数をみると毎年およそ5000人程度の合格者を目安にしていると思われます。
したがって、例年どおりの合格者数を出すためには例年レベルの問題を作成する必要があるのです。例年レベルの問題を作成するめには、問題作成者は過去問を検討して問題作成にあたります。しかも、過去何十回とあった行政書士試験の過去問と同じ問題は作成できないし、予備校が行う模擬試験などの問題と同じではいけません。問題作成者は大変ですよね。
問題作成にあたりどうしても過去問と似たような問題ができてくるの必然なんです。だから、過去問を勉強してください。過去問は知識を定着させるだけではなく、行政書士試験を合格するためのすべてが詰まっています。
自分で問題を作成すれば、出題者の出題意図が手に取るようにわかる
もしあなたが問題を作るとしたら、どんな問題をつくりますか。自分でこれは重要だと思う条文の意味や使い方、過去問に多く出てきた項目、理解が難しく受験者が苦手としているだろうと思われる項目などから問題を作成しようと思いますよね。そして、勘違いしやすくて間違いやすい解答など、解答者に期待する答えも想定して作成しますよね。実際の行政書士試験問題の作成者も同じと考えてよいと思います。
ですから、あなた自身のふだんの勉強の過程で、自分だったらこの箇所からこういう問題を出すなと考えながら意識しましょう。普段から出題される問題を考えながら勉強することで、記憶の定着にもなりますし、出題者の出題意図を理解し的確に解答できるようになります。
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